歌が止んだ日、世界は闇に沈んだ。
その声を頼りに進んだ先で、鳴ル神を導いたのは、
救済ではなく、ただ「前へ進め」と告げる黒き翼──八咫烏。
その声を頼りに進んだ先で、鳴ル神が出会ったのは、
光の帰還ではなく、光が生み落とした歪み──禍津日。
灼かれ、傷つき、それでもなお立ち続ける。
穢れから目を逸らしたままでは、
真の光には辿り着けないと知ったから。
闇に溶けた者だけに許される祈りがある。
それは言葉ではなく、身体で捧げる祈り。
足が地を踏み、腕が空を切るたび、
その祈りは舞へと変わっていく。
恐れを断ち、後悔を断ち、
祈りが重なる夜、
ライブは儀式へと昇華する。
通ってきた現場の数だけ、
重ねてきた祈りの数だけ、
その力は確かに積み上がってきた。
ひとりでは微かな祈りも、
何十、何百と重なったとき、
神話に届く力へと変わる。
かつて導かれていた手は、
いま、誰かを掴みにいく手へ。
導かれる者が、導く者へ。
その転換こそが、岩戸を叩く力となる
――拳が、岩戸に届く。
岩戸はまだ、閉ざされたまま。
だが手は、もう伸びている。